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第五 サルベレジイナの事

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弟:御母ビルゼンサンタマリヤの御取り合わせを頼み奉るオラシヨ、別に有りや。
師:なか/\サンタヱケレジヤより用ひ給ふオラシヨは多き中にも、取り分きサルベレジイナと申すオラシヨ、これ第一なり。今各々に教ゆべし。

キリスト


「憐れみの御母、后妃(こうひ)にて坐す御身に御礼を為し奉る。一命甘味、我らがヱスペランサにて御坐ます御身へ、御礼を為し奉る。ヒトとなる†ヱワ(イヴ)の子供、御身へ叫びを為し奉る。この泪の谷にて呻き泣きて、御身に願ひを掛け奉る。これによって我らが御執り成し手、憐れみの御眼を我らに見向かはせ給へ。また、この流浪の後は、御胎内の貴き實にて御坐ますゼズを、我らに見せ給へ。深き御柔軟、深き御哀憐、優れて甘く御坐ますビルゼンマリヤかな。貴き神の御母、キリシトの御約束を受け奉る身となる爲に頼み給へ。アメン。」

キリスト


弟:このサルベ(賛歌)のオラシヨをば、誰人の教え給ふぞや。
師:サンタヱケレジヤより教え給ふなり。

弟:このオラシヨを申す時は、誰人に申すぞや。
師:御母ビルゼンサンタマリヤに申すなり。

キリスト


弟:御母より他に、別のベアトにも信心を持つ事有りや。
師:何れのベアトにも信心有るべき事もっぱらなり。中にも守護のアンジヨと、我が名に付たるベアトに信心を持つべき事、肝要なり。

弟:神号仕るベアトに對し、何たるオラシヨを申すべきや。
師:サンタヱケレジヤより教え給ふオラシヨ有り。また、パアテルナウステル、アベマリヤをも申すなり。

弟:以前はパアテルナウステルのオラシヨをば、デウスへ申し上げ奉るとは示し給はずや。
師:その分なり。然り乍らベアトに對して、パアテルナウステルのオラシヨを申す事も善きなり。即ちそのベアトの御功力によってデウス、御憐れみを垂れ給へと頼み奉る物か、或ゐはこのオラシヨを我らが爲にデウスへ捧げ給へと、ベアトに申し上げる事も有るなり。

弟:さればベアトに對して信心を為し、その御功力を頼み奉る事は、何時の時分に然るべきや。
師:それは普段の事なるべし。然れども、別てサンタヱケレジヤよりベアトの祝ゐを行ひ給ふ時なり。

弟:サンタヱケレジヤより、ベアト日を祝ゐ給ふ事は何の故ぞや。
師:數多の仔細有りと雖も、中にも五の儀有り。

一には、ベアトを以て、この世界に顕し給ふ御奇特を見奉りて、デウスを貴び敬ゐ奉る爲なり。
二には、サンタヱケレジヤより、下男に於ゐて祝ゐ給ふベアトへの御敬ゐを見て、天に於ゐてそのグロウリヤの大なる事を分別致す爲なり。
三には、ベアトの御作業御善徳を知りて、我らと同じきヒトにて御坐ませば、御行跡を学び奉るべき爲なり。
四には、信心を起こして御取り合わせを頼み奉るべき爲なり。
五には、御存生の時、御母にて坐すサンタヱケレジヤに對して、死ぬる事をも顧み給はず孝行を尽くし給ふ御子なるによって、死し給ふ後をも崇め給はん爲なり。

第六 ケレドの事。付、ヒイデスのアルチイゴの事
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