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疲労の科学

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筋肉はどの樣にして疲労し、その疲労からどの樣にして恢復するのでしょうか?
慢性の疲労とコリの生理學について考えて見ましょう。

カラダの骨は筋肉で支えられていますね。骨と骨の間にはクッションになる軟骨(椎間板)があり、骨が磨れるのを防いでいます。
筋肉が凝りを起こすと、凝った側に骨が引かれ、カラダが歪んで来ます。これが大きなヤマイの原因になります。

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米国や英国では、「肩コリ」と云う表現が無いそうですが、ドイツ人には「肩コリの感覚がある」と云います。

日本では、「肩コリ」を感じるヒトが多いが、「コリが国によって違うのは、文化的な背景もある」とも云われます。

「コリ」と云うのは筋肉が凝る事ですが、それは狭い意味の筋肉では無く、「腱、靭帯、骨膜」など、所謂筋肉系が凝っているのです。

次に、「ミクロ的にはどの樣な変化があるのかについて述べたい」と思います。

特に慢性の疲労の中でも、特に固くなっている硬結を中心に生理學的に解説しましょう。
筋肉を電子顕微鏡で見てみると、「アクチンとミオシン」と云う二つの筋肉の繊維から成っています。

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筋肉が収縮する時は、両方の筋肉の繊維がお互いに滑り込む樣な形で重なります(スライディング)。この時カルシウムイオン(Ca2+)が必要になります。

筋肉の繊維の中には、「筋小胞体」と云う小さな袋があり、この中にカルシウムが納められています。
筋肉が収縮する時は、この小さな袋の中からカルシウムが出て来て、筋肉の繊維のスライディングを促進するので筋収縮が起こります。
つまりカルシウムが筋収縮を起こすのです。

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カルシウムは筋肉の収縮が終わったら、また筋小胞体の中に戻してやらねばなりません。
カルシウムが出たままでは、筋肉は収縮したままであり、これがコリになります。

ところがカルシウムが筋小胞体から出る時は、比較的に小さいヱネルギーで出て行くのですが、筋収縮が終わって筋小胞体に戻してやる時には、ずっと大きなヱネルギーを必要とするのです。

だからヱネルギーの足りないヒトは、コリを起こし易い事になります。

人間のカラダでは、ヱネルギーはアデノシン3リン酸の形に固定されています。これは「ヱネルギー通貨」であり、植物が光合成によって作ったブドウ糖を人間が頂き、これをカラダの裡の細胞で燃焼して得られます。

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從って、ヱネルギーを充分に取り出す為には、血液がカラダの裡をスムーズに流れて行かなければなりません。
ヱネルギーを作るのは細胞であり、細胞へは毛細血管を経て酸素や栄養素が送られます。

血液の流れが惡ければ、これらの供給も惡くなり、充分にヱネルギーを発生させられないのです。
從って、カルシウムイオンが筋小胞体に戻れず、筋肉の繊維は収縮したままで筋肉にコリを生ずる事になります。

またコリにはカルシウムイオンの他にもう一つ、糖尿の時に不足するインスリンも関わっています。

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インスリンは、ブドウ糖を細胞の中に入れるカギの樣な働きをしています。
血中の糖分が高くなると、インスリンが細胞に糖を摂り込ませ、血糖値を正常に戻します。
細胞に摂り込まれたブドウ糖は、「ミトコンドリア」と云う細胞内小器官で燃焼されヱネルギーとなります。

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但し、「インスリンさえあれば、ブドウ糖はどこからでも細胞の中に入る」と云う訳には行きません。ブドウ糖は、細胞の中にある輸送体によって細胞内に摂り込まれるのです。

良く勘違いされるのに、「胃や腸でヱネルギーを吸収している」と考えられがちですが、そうではありません。
分子量が小さければ、毒でもクスリでも吸収してしまいますが、ヱネルギーを生み出しているのは各細胞のミトコンドリアなのです。

胃や腸で食物をブドウ糖や脂質に分解して吸収し、それを筋肉の細胞内に有るミトコンドリアに運び、そこでアデノシン3リン酸に作り替えヱネルギーにしています。

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消耗性のヤマイのヒトや疲れ易いヒトなどは、「筋肉が慢性の疲労に陥り、筋肉にヱネルギー源のブドウ糖が運ばれ難く、ヱネルギーを産生出来難い状態になっている」と考えられます。

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